社会福祉法人融合会は『二宮尊徳の自然と人間の融和の思想』を基調として、昭和47年の高度経済成長期に設立致しました。
二宮尊徳は、地球環境レベルで見ると人間も自然の一構成要素でしかなく、「全ての人間が同等である」と説いています。
「障害者と健常者」も生物の一対的存在として同等で、男女のごとく2つで1つの共同体であり、どちらが欠けても継承に支障をきたす存在です。しかしながら、貨幣が価値基準の中心になっている現代社会では、経済活動以外の評価が低くなる傾向にあります。
経済発展を遂げれば遂げるほど、消費経済としての福祉事業が重要になってくるはずなのに、ともすれば軽んじられるのが福祉です。福祉は社会が努力して成立させねばならず、経済一辺倒に偏ってはなりません。
保育所は「50年後の地域社会における責任」を果たすため、障害者施設は「健常者が障害者に接近することで一体的構成となるところ」を目指し、我々融合会は社会福祉法人という立場から、差別のない社会の健全化に貢献したいと考えています。
社会福祉法人融合会 創設者
天野 才八
